- 過去の経済政策やその結果、銀行に関することについてサクッと学びたい
- 今の銀行に対して不満を持っている
- 今後、経済がどのような流れになっていくのか知っておきたい
- 日本の経済がうまく回る解決法を知りたい
上念司さんの本「もう銀行はいらない」読破!感想や内容、学んだことまとめ https://t.co/6qey1SmeKj pic.twitter.com/yN9bdaLDb1
— かずみ@ママの働き方改革中/笑顔プロデューサー (@smile__min__) August 6, 2019
著者の上念さんからリツイートいただきました!
本当にありがとうございます!!m(__)m
「もう銀行はいらない」個人的な感想
色々とビジネス書や自己啓発書などを読んでいる私ですが、今回読んだのはいわゆる「経済に関する本」です。
正直、銀行やら経済やらに関しては「わけわからん!」となってしまって苦手意識が強く、ふだんは近寄らない分野なんですよね。
でも、アマゾンの新刊人気ランキングに載っていて話題っぽかったので上念司さんの「もう銀行はいらない」という本にチャレンジしてみました。
最初に感じたのは、「苦手意識があって今まで近寄らなかった分、知らなかった情報満載で読んでよかった!」という当たり前っちゃ当たり前の感想でした。
いや、でもこうやって素直に「読んで知識を増やせてよかった」と思えるのは、何と言っても「読みやすかったから」でしょうね。
口語っぽい感じで書かれているのも「読みやすさ」の一要因なんですが、最初に経済に関する専門用語が出てきたときは必ずわかりやすい説明をつけてくれています。
こういうの、初心者にはホントありがたい。
お恥ずかしながら、「インフレとデフレ、物価が高いのってどっちだったっけ?」となるぐらい経済に関する専門用語はほぼ知らないの私でも、するっと読めました。これは感動です。
本によっては専門用語を解説する文章自体が理解不能だったりするもんなぁ^^;
また、今の銀行に対してめちゃめちゃ辛口で小気味良い批判が書かれていて、なかなか新鮮味のある一冊でした。
いくら有識者であっても、たった一人の話を鵜呑みにするのは危険ということは重々承知しているのですが、それでも説得力のあるグラフやデータを見ていると…
「今までなかなかエグいことしてたんやなぁ、銀行って」
「そうなんや…確かにこのまま現状維持アナログ体制で行ったら、そりゃつぶれるわ」
と思いましたね。
過去、銀行がどんな悪事をしでかしたのか。裏ではどんな闇の取引がされていたのか。
実際にあったスキャンダルや不祥事の詳細もわかりやすく書かれています。また、経済政策関連のデータやグラフも多数あります。
1990年代~2000年代、ニュースを賑わせていたものに関して、当時は全く理解不能だった(でも、そのスキャンダルの単語に覚えはある)ことも、今回「もう銀行はいらない」を読むことである程度把握することができました。
うーん、偏った見方なのかもしれないけど、それでもやっぱ良くないよなぁと思えることが満載でしたね^^;
銀行ブーイング多数ですが、ただ批評して終わりなのではなく「じゃあどうすればいいのか?」についての著者の考えや革新的なアイデアも書かれていたことに好感が持てました。
今後日本の経済はどうなっていくのかについて、以前より興味が持てるようになった一冊です。
「もう銀行はいらない」の内容や学んだこと
それでは、次からは大まかな内容や個人的に学んだことについてお伝えしていきますね!
融資の審査能力がなく、過去様々なことをしでかしてきた銀行
●本来、信用金庫や銀行は融資をすることでその会社の応援をするということこそが自らの価値を生み出すスキルのはず
→実際のところ、もともと返せるお金を持っている人でないとお金を貸してくれない
→または、「信用力の高い人からの紹介」ということが重視される
→事業の中身や将来性を考えて融資する力が銀行にはない
→中小企業やベンチャー企業への融資を渋る
→日本からイノベーションを起こせるぐらいのスゴイ企業は出てきにくい状況
●過去、銀行は様々な不祥事やスキャンダルを起こしている
→過去の銀行の悪さやスキャンダル、不祥事、もみ消し、「自分のところさえよければ」という主義
→ゆとり(ステップ)ローン
→農協をカモにした過去
→ノーパンしゃぶしゃぶ
→ヤクザや総会屋に不正融資
時代遅れの銀行が、当然ながら儲からなくなってきている
●銀行離れが著しくなってきている
→商品単価がなかなか上がらないので企業のもうけも横ばい
→企業は銀行融資に消極的
→銀行は金利を安くして負担を軽減しているが、儲けは少なくなる
→また、個人や企業が株式などの投資信託受益証券やREIT(不動産投資信託)など持てるようになり、配当利回りも銀行預金より良いのでお金はそちらに流れて行ってる
●個人の住宅ローンや賃貸アパートやマンションを経営するための「アパマンローン」などを使ってくれる個人のおかげで何とか生きながらえている感がある
→住宅ローンは銀行にとってメリットしかない
→アパマンローンは良さそうに見えても落とし穴ありなので注意
→有名人や「カードローン」などのマイルドな表現を使った「消費者金融」も数%利益をもたらしている
→ちなみに、消費者金融は「過払い金返済」で経営難になったため、ほとんどの会社が銀行の傘下に入った
→投資信託の窓口販売で手数料を稼ぐことも
●メガバンクが相次いでリストラ策を発表
→2017年時点で全国105の地方銀行のうち約半数は赤字
→地方銀行が大手とどんどん統合していき、人員削減へ
●銀行がつぶれていく理由
→絶対落伍者を出さない護送船団方式
→主体性などなくても時代の流れに乗ってぼろもうけできていた過去
→アナログすぎる仕事のやり方
→現状維持で時代に合わせて変えていこうとしない体制
そんなどうしようもない銀行業界を一新していく画期的な案
本書では、最終的に画期的な案が提示されています。
「銀行業務から人を排除」
「融資業務ナシ」
「預金引き出し請求に対していつでも100%応じることができる」
「イノベーションが起こせる仕組みづくり」
すべてを叶えることができるかもしれない革新的アイデアです。
たしかに、この究極プランなら様々な問題が解決の方向に動くでしょう。
ただ、めちゃめちゃ革新的なのでこの日本の風土的に進められにくいとは思いますが、いやおうなくIT化、AI化が進んでいくのですから、このイノベーティブなプランも現実味を帯びてきます。
究極プランによって、最終的にイノベーションが起こせる生活のゆとりを全国民が得られる仕組み作りが完成するかもしれません。
「もう銀行はいらない」まとめ
日本という国は、やっぱり全体的に保守的で、自ら動いて試行錯誤し、新しいことを取り入れるというのが苦手。
すでに諸外国がどんどん伸びてきているのに対し、ガラパゴス化というか遅れてる感は散見されますよね。
お金に関してもなんちゃらペイというのが色々出てき始めましたが、実際、生活圏内にはクレカすら無理で現金しか使えないお店は多々あります。
私自身外国に旅行したことがないので実感はなく、ぬるま湯の日本につかったまんまで快適に過ごせているので正直危機感が全くありません。
でも、これってピンチなんだろうなと感じました。
私みたいな「日本でぬくぬく~」とそれほど不満なく過ごしている人たちが大勢いるのだとしたら、諸外国に追い抜かれること必至ですね。そりゃそうだ。
時代の流れがめちゃめちゃ早くなっている昨今、少しぐらい痛みをくらってでも試行錯誤して時代の先頭集団に割り込んでいかないと、置いてけぼりになってしまいます。
本書「もう銀行はいらない」は銀行を主軸に置いた経済について書かれていますが、自分自身の「イノベーションを起こす姿勢」も見直す機会になったというのが最後まで読み切って感じたことです。
失敗しても何度も立ち上がって、新しいことを試す姿勢。
改めて、意識していきたいです。
著者が提唱している「究極のプラン」がもし採用され、上手く軌道に乗ったら…
日本に住む全国民の生活の保障が叶うことで、もっとイノベーションを起こす活動や事業を起こせるんじゃないかなと思います。
ぜひ、本書で「日本の銀行やお金の問題が解決する究極プラン」をチェックしてみてくださいね^^
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