ストーリーブランド戦略の内容と書評、評判まとめ【ダイレクト出版】

ダイレクト出版(月刊ビジネス選書)
この本をオススメできる人
  • どう伝えればお客様が商品やサービスを魅力的だと思ってもらえるかわからない
  • ホームページやSNSで商品サービスについて発信しているが、なかなか反応が取れない
  • ストーリーにして伝えるといいという情報は知っているが、どうすればいいかわからない
  • 商品サービスについて伝えたいことがいっぱいで、うまくまとまらない

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「ストーリーブランド戦略」個人的な総合評価

2018年4月の月刊ビジネス選書新刊です。

全247ページ。

「商品サービスを売りたい!」と様々な手法を学んでいると、きっとどこかで「ストーリーにすると読まれやすくておすすめ」ということを見聞きすると思います。

そこで本書、「ストーリーブランド戦略」を読み、実践することで、お客様の商品サービスへの信頼と購買意欲を高めていくことができます。

あの映画も、そのコンテンツも、人気のあるものは似たような流れというものがあります。

「起承転結みたいなやつでしょ?」と思われたあなた!

正解です。

もっと具体的に言うと、「ヒーローズジャーニー(物語の始まり→旅立ちへの葛藤や戸惑い→決断後の最初の試練→導き手との出会い→最終ボス→最大の試練→試練攻略→帰還)」という王道の流れです。

あなたも、この流れに則った物語を何かしらご存知ではないでしょうか。


では、その「みんなに好まれる王道の流れ」をどうやって売りたい商品サービスにつなげればいいのか?

この「ストーリー・ブランド戦略」を読めば、その答えが具体的にわかると思います。

本書を読んでみて、実践しやすくて良いなと思ったのは魅力的なストーリーを作るためのひな形も紹介されているということ。

ひな形に沿って埋めていくと、どこをどうやってストーリーとして作っていけばいいのかがわかります。

読みやすいですし、ひな形や具体的な手法が書かれているといった点で役立ちます。また、実践しやすさもかなり高い本だと感じました。

また、お客さんに買ってもらうというだけでなく、職場において社員さんの意欲を高めるためにもストーリーは使えるということも書かれていたので、もしあなたが人を雇う側だったとしても役立つと思います。

「ストーリーブランド戦略」内容の要約

ストーリーブランド戦略の内容と書評、レビューまとめ【ダイレクト出版】

混乱させない!何をどうするための商品サービスなのかを簡潔にわかりやすく明示する

まず大前提として、わかりやすく簡潔に、情報が整理されている状態にしましょう。買い手を混乱させたら負けです。

そのためには、
・どんな商品サービスか
・購入すると買い手の生活はどう改善するか
・望みが叶ったor叶わなかった場合はどうなるのか
・購入するにはどうすればいいか

こういった必須の情報をシンプルにまとめていく必要があり、雑多な情報を盛り込まないことが大切です。

まとめていく流れとして本書で紹介されているのが、「魅力的な7つのフレームワーク」というものです。

ここから、本書の肝となるこのフレームワークについてまとめたものをお伝えしていきます。

魅力的な物語のための7つのフレームワークとは

  • 主人公
  • 問題の特定
  • 導き手の登場
  • 計画の提示
  • 行動喚起
  • 回避したい失敗
  • 成功する結末

主人公

ここでのポイントは、ストーリーの主人公は商品サービスではなくお客様だ、ということです。

お客様となる人が、商品サービスに対して何を求めているのかを考えていきます。お客様の望むものを特定しないと、そのストーリーを読む人、見る人に没入感を味わってもらうことができないので要注意です。

そして、「望むもの」は、大げさにいうと、お客様の存続に関わるものだとより効果的です。

存続とは、人としての根源的な欲求だったり、お金や時間の節約に関するものだったり、社会的なつながりに関するものだったり、社会的なポジションだったり、ですね。

お客様が求めているものをはっきりわかるように定義し、簡潔に伝えることで、ストーリーの方向性が決まります。

問題の特定

お客様が商品サービスに興味を持つためには、お客様の日常を乱す問題を解決するよ、ということを伝える必要があります。

お客様の抱える問題を「悪役」と見立てて伝えていきましょう。

この悪役がもたらすのが、外的問題、内的問題、哲学的問題の3つ。ほとんどの企業は「外的問題」を解決するための商品サービスとして強調しがちです。

外的問題というのは、たとえば、空腹を満たすこと。壊れたものを直すこと。体重を落とすこと。お肌をきれいにすること。いわゆる、パッと見たところの「問題」ですね。

ただ、実際お客様の購入する理由は「内的な問題」を解決することです。この内的問題とは、外的な要因によっておこる不満のこと。外的問題を深堀することでこの内的問題を特定することが大事になってきます。

たとえば、見られると恥ずかしいとか、もっとオシャレな空間で楽しみたいとか、不快感があるとか、そういったことですね。
お客様は内的問題の解決を望んでいるので、ストーリーでお客様のどんな不満を解決できるのかを伝える必要があります。

最後の哲学的問題というのは、「消費者の意見を代弁するような、大きな視点でみた問い」のこと。ちょっとわかりにくいですよね。
たとえば本書は、この哲学的な問題を解決するためのメッセージとして、とあるペットショップでは「ペットにも健康食品をあげたい」、観光旅行会社は「いつまでも記憶に残る夏にする」といったメッセージを発信するようになったとのこと。

哲学的問題を投げかけることで、「こうあるべき」といった哲学的思想や考え方に共感したお客様の心をグッとつかむことができます。


お客様が直面するこれら3つのレベルの問題を理解し、商品サービスによって打ち勝つべき悪役の主な原因について語れば語るほど、商品サービスに興味を持ってもらえるようになります。

導き手の登場

ここでようやく、私たちが売りたいと思っている商品サービスの出番です。

主人公であるお客様の問題を解決するのが、ガイド役である商品サービス、というわけですね。
導き手として商品サービスを認めてもらうためには、「共感」が大切です。

そして、主人公であるお客様の痛みや不満に理解を示すことや、「自分との共通点が多い」と感じてもらうことで導き手としての資格を得ることができます。

ただし、導き手としての資格を得ても信頼できると思ってくれないことには、もっと深く知ろうと思ってもらえません。

そこで、口コミや統計、受賞歴などを提示するのが効果的です。どれだけその商品サービスが有能であり、信頼に置けるものなのかを示すことができます。

計画の提示

ここまでの段階で、お客様から好意的に見てもらえている場合も多いですが、まだ購入は決めていません。なぜかというと、お客様が簡単に購入できるような計画を示していないからです。

購入するまでのわかりやすい道筋をステップごとに立て、まとめていきましょう。「今何をすればいいのか?」を明確にし、行動しやすい導線を作るのです。
わかりやすい道筋を立てることで、お客様の信頼を得ることができ、購入を決める可能性が飛躍的に高まります。

行動喚起

魅力的なストーリーを作るためには、主人公は何らかの理由で外部から行動を促される必要があります。本書では、お客様が具体的な行動を促すきっかけを用意していない企業は驚くほど多い、と書かれています。

問題を解決し、平和な日常に戻るためにすぐに行動に移すためのわかりやすい提案をしなければなりません。
一つは、直接購入や予約を呼びかけること。
もう一つは、無料レポートや無料サンプルでお客様との距離を段階的に縮めること。

他にも、取引の方法をわかりやすくすることや、返金保証を付けるといった方法で、「買っても大丈夫かな?」というリスクを取り除くことも大切です。
 

回避したい失敗

ストーリーの中で、何も得るものや失うものが無く、危機にさらされなければ関心を持たれることはありません。商品を購入するかどうかを決めるときも同様です。

要は、お客様が商品サービスを購入「しない」場合に何を失うのかをはっきり示す必要がある、ということです。

人は本能的に利益を得るより損失を回避するという習性があります。それを活用するということですね。

ただし、恐怖が強すぎても弱すぎても行動してもらえないので、適度な不安が大切です。
 

成功する結末

売り手は、商品サービスを購入した場合の変化のイメージをお客様に伝える必要があります。

たとえば、購入した場合の「ビフォーアフター」として、「購入し、使用することでどんな幸せな状況にいるのか」がわかる口コミや写真を記載すること。

ほかにも、商品サービスを購入することで何を得ることができるのかといった「理想的な未来」を想像してもらうのも効果的です。

どれだけ人生が豊かになるかをきっちりことばにして繰り返し伝えていきましょう。


 
他にも、「従業員さんの意欲を高める方法」「事業を成長させるために実施する具体的な5つの取り組み」といったことも載っていました。

もっと詳しく知りたい、学びたいというあなたはぜひチェックしてみてくださいね!

※公式で購入した場合、気に入らなければ90日以内に連絡すると全額返金してもらえます(返品不要)

※2022年7月現在、Amazonより公式で購入した方がお買い得です

「ストーリーブランド戦略」他の人の評判、口コミ

ストーリーブランド戦略の内容と書評、レビューまとめ【ダイレクト出版】
●定期的に読み返したい一冊
一言でいってわかりやすく誰にでもおすすめしたい一冊です。

 

本書に出てくる具体例が誰でも知っている映画を題材にしているのでイメージがしやすいからだと思います。

わかりやすいのですが内容が薄いこともなく、本書に沿って進めていけば魅力あるストーリーができあがってしまうほど実践的で大満足です。

企業にとってのストーリーとは、個人の自己分析と似ているとこがあるので、何かうまくいかない時、変化しようとする時、新しいことにチャレンジするときなどに何度も見直すことだと思います。

その時に本書を持っていることはかなりのメリットになります。

今後も何度も読み返したいと思います。

●売れる商品の共通点
『ストーリーブランド戦略』はとてもシンプルな考え方で、売れている有名な映画の例を取り入れてます。

 

7つのステップで経てセールスレターが作れ、購入した場合のメリット、購入しなかった場合に起こるデメリットの考え方が身に付きました。

つまり、この本を購入しなかった場合のデメリットは、、、

『売れている映画を観てただ感動するだけ。』

※対して、購入した場合のするメリットは、、、

これから売れる映画の見方が変わり、それを意識して観ることで、ただの面白い映画ではなく『自分のためのビジネスオンライン講座』として代わることでしょう、、、

●これ教えちゃって良いの?
マーケティングについては、いろいろと学びましたが、『ストーリー』の力は強力だと言われても、「そんな簡単にストーリーなんか作れないよ」と思っていました。

 

そもそも文章が苦手なんだからストーリーを書くなんて『無理』と決めつけていました。

ところが、『ストーリーブランド戦略』を読み始めると、ストーリーの書き方が面白いように理解できて、夢中で最後まで読み進めてしまいました!

作者がベストセラー作家でもあるので、ストーリーの語り方が絶妙だったのかもしれません♪

とにかく、『ストーリー』が特別の商品やサービスだけが持つものではなくて、「ストーリーを作るための技術」があることが分かりました。

しかも、どんな商品・サービスでも、順番どおりに楽しみながら進めるだけ!

世界中の大小さまざまな会社で効果は抜群に出ているみたいなので、自分がこれからお手伝いする会社で試してみるのが楽しみで仕方ありません♪

月刊ビジネス選書の中でも“必読の書”で間違いありません。

「ストーリーブランド戦略」目次、著者

目次

Introduction
顧客の物語を伝える…04
7つのフレームワークで、伝え方、売り方を変える

第1部
マーケティング費用がかさむ理由

Chapter 1
伝えるための原則
見て、聞いて、理解してもらうために大切なこと

情報を簡潔に分かりやすく伝えることは容易ではない…016
「伝え方の仕組み」がわかると、小説は売れ、会社は急成長した…017
マーケティングやブランド戦略はなぜ失敗に終わるのか…019
商品やサービスを紹介するときに企業が犯す2つの重大な間違い…020
物語があなたの願いを叶える…023
「雑音」はビジネスの敵である…026

Chapter 2
物語の7つの要素
事業を成長させる秘密兵器

物語は「雑音」と戦う最大の武器になる…030
物語は雑音を選り分けて選別してくれる…031
アップルが消費者とつながるために打ち出した3つの柱…032
物語とは何かを一から考える – ジョブズがピクサーから学んだこと…034
物語に欠かせない7つの基本原則…035
物語が優れているかを確かめる3つの重要な質問…038
反応テストに合格する…039

フレームワークの概要
ストーリーブランどのフレームワークの7つの要素と基本原則

ストーリーブランド・フレームワークと7つの要素…044
ストーリーブランド・フレームワークの実施…045
ブランドスクリプトを使って情報を整理する…052

第2部
ストーリーブランドの構築

Chapter 4
主人公
消費者が求めているものを明確にして簡潔に伝える

物語に空白を作る – 主人公と主人公の望むものの間にずれを設ける…062
消費者の願望を一つに絞る…064
消費者の存続(サバイバル)に関わる願望を選ぶ…066
消費者が問題に抱く興味とは…069

Chapter 5
問題の特定
商品やサービスに対する関心をさらに高めるには?

全ての問題の根元 – 「悪役」を探求する…074
第2の構成要素 – 問題の3つのレベルに目を向ける…077
消費者を完全に満足させるブランド…085
悪役を定義する=消費者が抱える問題を解決する…086

Chapter 6
導き手の登場
企業は、自らを主人公ではなく導き手として位置付けなければならない

全ての主人公は導き手を求める…090
導き手が持つ2つの特徴…093
消費者に良い第一印象を与える方法…098

Chapter 7
計画の提示
消費者の不安を取り除く踏み石を置く

混乱している消費者に、明確な計画を提示する…103
消費者に行動を促すための2種類の計画…104

Chapter 8
行動喚起
「今すぐ行動」ボタンの侮れない力

注意してくれるよう促す…111
行動喚起は、わかりやすくなんども繰り返す…113
行動喚起の2つの理由…115
繰り返し求める者は、最終的に与えられる…119

Chapter 9
回避したい失敗
失うものが何かをはっきりさせる

失うものが何かをはっきりさせる…126
災難の起こる場所…127
商品を買わないとどうなるかを警告する…132

Chapter 10
成功する結末
「人はどこかに連れて行って欲しいと望む」

結論はわかりやすく具体的にする…137
もっともよくある物語の結末…140
解決することで、物語の輪を閉じる…146

Chapter 11
自分を変える商品
「違う誰かになりたい」という欲求こそ、消費者が購入に至る最大の動機である

主人公は変化することを運命付けられている…150
書い手が求める理想の姿を定義して、商品を関連づける…151
消費者は人からどう見られたいと思っているのかを理解する…153
導き手は商品や計画を上回るものをもたらす…154
消費者の自己認識を変化させる…156

第3部
ストーリーブランド
ブランドスクリプトの実践

Chapter 12
ウェブサイトの改良
商品が必要である理由を消費者に理解してもらう

ウェブサイトから始めてみる…163
ウェブサイトに求められる5つのポイント…164
ブランドスクリプトとの一貫性が不可欠だ…174

Chapter 13
従業員の意欲を高める
ストーリーブランドを活用して企業文化を変える

メッセージは曖昧な組織では「語りの断絶」が発生する…177
会社の中心には全てを統一する物語が必要だ…180
使命を物語に変える…184
「使命遂行」プログラムをスタートさせる..186

第4部
導入ガイド

Check List
ストーリーブランド
マーケティングロードマップ
事業を成長させる5つの(そして、ほぼ無料)の取り組み
ロードマップ5つの課題を段階的に実行する

課題その1:会社の一言紹介文を作る

4つの構成要素を使って一言紹介文を作る…198
一言紹介の効果的な使い方…199

課題その2:見込み客のを獲得する手段を作り、メールアドレスを集める
見込み客を獲得するために絶対欠かせない要所…208

課題その3:自動メール配信キャンペーンを用意する
価値ある内容のメールを定期的に送信する…215
自動メール配信キャンペーンの始めの一歩…217
お薦めできるソフトウェア…222

課題その4:変化の物語を集めて、見込み客に伝える
お客様の声を紹介する…224

課題その5:紹介される仕組みを作る
既存の固定客を特定する…227
顧客の口コミを広める理由を作る…228
謝礼を用意する…229
紹介の仕組みを自動化する…230

Afterword
最高の導き手のために…235 優れた物語の結末は、善良な人々が勝利すると決まっている

著者

●ドナルド・ミラー

『ニューヨークタイムズ』紙ベストセラーリスト作品の著書。

企業が効果的に情報を発信できるように導くストーリーブランド(Story Brand社)のCEOとして、3000社を超える企業の成長を支援してきた。

ポッドキャスト番組『Building StoryBrand』では共同司会を務める。

著書にベストセラーになった小説『Blue Like Jazz』A Million Miles in a Thousand Years』がある。

家族は妻のベッツィ、飼い犬のルーシーとジューン・カーター。テネシー州ナッシュビル在住

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