- プレゼンで自分の商品サービスが売れなくて悩んでいる
- 売り込みが苦手で辛い
- うまくいくプレゼンの方法を知りたい
「売るプレゼン」個人的な総合評価
2018年5月の月刊ビジネス選書です。
全223ページ。
読みやすさは可もなく不可もなく。ただ、字面を追っているだけではあまり中に入ってこないような感覚がありました。おそらく、日本語訳というか、文章のつながりが時々「?」となる部分があるので、それが原因なのかもしれません。
役立ち度に関しても、現状の自分が直接的にプレゼンをする環境にないので可もなく不可もなくの評価です。
プレゼンの構成はブログ記事の構成と似ているところも多く、「モノやサービスを買いたくなる心理」の本質のとらえ方をまた違う角度から感じた一冊でした。
この本は、タイトル通り「売るプレゼン」に大切な3つのMについて書かれている本です。
その3つとは、「マーケット」「メッセージ」「メディア」。
もちろん、読んだだけでは生かされませんし、何らかの形で生かさないなら読む意味もありません。
本書には高額商品でも売れるというプレゼンの構成(スピーカーズ・フォーミュラ)や、見込み客をより深く知るための「魔法の質問リスト」といったものがあります。
ぜひ、自分の商品サービスやお客さんに当てはめて考えてみてください。
プレゼン自体もリアルとオンラインという2つの方法があり、どちらにもメリットデメリットがあります。
自分ならどうするか?どちらが自分らしくイキイキしたプレゼンができるか?考えてみてください。
また、リアルでプレゼンしたものを動画に撮り、「保有する」こともできます。
YouTubeでアップロードすれば、新たなビジネスの道が開けるかもしれません。
一つ一つ自分に置き換えて書き出し、アイデアを整理し、具体的にどう行動するか考えて実践してみる。
置き換えるためのワークをするのであれば、この本の「実践しやすさ」はまぁまぁ高めではないでしょうか。
どの本を読んでも言えることですが、アクションプランとしてちゃんと落とし込むことがやっぱり大切ですね。
「売るプレゼン」で学んだこと、生かしたいこと
「メッセージ」を明確に、そして「売れる」構成通りの流れでプレゼンを行おう
●「売るプレゼン」に必要なのは、「どんな結果を得るのか」を明確にすることと、構成通りに行うこと
構成=スピーカーズ・フォーミュラ
1、注目を集める
2、共感を伴う関係(ラポール)を築く
3、信用を得る
4、問題に向き合わせる
5、解決策を示す
6、見通しを立てる
7、社会的証明
8、メリットを示す
9、魅力的なオファー
10、ノーリスク保証
11、デッドラインを設ける
12、アクションを求める
望む結果のためには、この公式通り行うとうまくいきやすい。
●どのプレゼンにも通ずる、自分の伝えたいことの「核」を持つと強い
教えるのではなく、プレゼンテイナーになろう
●聴き手の感情を揺さぶり、個々の聴き手とつながり、聴き手を楽しませることのできる人
→まず期待を抱かせる
→自分が語ろうとしていることを語る、そして語る、そして次に語ったことを語る
→自らのストーリーをプレゼンに組み込む
→最後に自分が語ったことを要約する
→聴き手に何度もイエスと言ってもらう
→7分ごとに聴き手の注意を引く:質問、何かを求めるなど
→声や自信、熱意、楽しそうに話しているかどうかの姿勢など、パフォーマーとして話し方を意識する
→教えるのは×
マーケットの聴き手への深い理解が大切
●人間の購買心理や反射的行動を学ぶことで、「聴き手が反応せずにはいられないトリガー」を埋め込む
→関心や信念、疑い、不安、希望、野心、考え方、想い
→聴き手の気持ちにピッタリ合う考え方や主張、センテンス、ストーリー
●どんなターゲットや市場にも利用できる質問の答えを考えてみる
→彼らは何の心配をしているのか
→何について怒っているのか
→物事の決め方に特有の傾向があるか
→独特の言葉使いや言い回しがあるか
など
●ターゲットが読むものを読み、よく行くところに行き、彼らがするような会話をし、彼らが聴くようなものを聴いてみる
ネット?リアル?自分に合ったメディアを使う
●ネットでセミナーやプレゼンを行うことのメリット
→リストが取りやすい
→自動的にビジネスが拡大する:聴き手が好きなタイミングで見れる
→プレゼンのプレッシャーや恐怖を解決する:人前で話さなくていい、何度も撮り直せる
→体調や気分を気にしなくてもいい:撮りたいとき、体調万全な時に撮ればOK
→テストができる:違うバージョンを撮っておいて、リストごとに違うものを提供し、反応を見る:追跡や検証もできる
→技術的な心配がなくなる:機械やネット環境の不具合を心配しなくていい
→セミナーやプレゼンを所有することで資産になる
→レバレッジがかけられる
→富と自立と安心が得られる
●リアルでセミナーやプレゼンを行うことのメリット
→直接聴き手との相互交流ができる
→販売量、顧客数、予約数に関して、同内容のオンラインセミナーより効果が高い
→ネットとリアルを組み合わせるとより強力
プレゼン後に行動しなかった人へのフォローアップを忘れずにする
●同内容を再利用するだけでもOK
●プレゼン後のTELフォローアップも効果的
→プレゼンの感想を聞くところから、見込み客のビジネスに関する話題に広げ、最終的にオファーへもっていく
ネットワークを作るのではなく、コネクターと良好な仕事関係を築く
→コネクターのグループと話す機会を得る
→自分は何をしている人なのかを知っておいてもらうことで、つなげてもらう
→権威性や能力、スキルから信用を得ておく
→好意的に思ってもらう
「売るプレゼン」目次、著者
目次
監訳者前書き・・1
イントロダクション・・5
PART 1 最高のプレゼンテーションを組み立てる
Chapter1 プレゼンのプロになれ
私たちが手に入れる成果は、効果的なプレゼンテーションの結果である
Chapter2 恐怖の克服
私はスピーチから逃げ続けた
能力は自信を生む
Chapter3 聴衆を理解する
自分の能力以上の力を与えた2つの知識
聞き手のことを深く、そし徹底的に理解する
Chapter4 プレゼントは何か?
プレゼンテーションは、目的を達成するための手段である
優れたプレゼンテーションは3つの要素を含んでいる
プレゼンテーションは創造ではなく、科学である
公式の活用が、成功への近道である
Chapter5 スピーカーズフォーミュラ
”成功”するための必需品
シグナチャープレゼンテーションのススメ
プレゼンテーションの核を明確にする
シグナチャープレゼンテーションの重要性
スピーカーズフォーミュラ 12の構成要素
Chapter6 望む結果を得るための設計図
トライアングル1 ホットボタン
トライアングル2 価値を付け加える
トライアングル3 安心
Chapter7 約束の構造
数千万ドルを売上るシステムが提示した魅力的な約束
素晴らしい約束を構築する4つの方法
Chapter8 説得の秘訣
成功するプレゼンテイナーの秘密
Chapter9 見せ方を工夫する
セールスの世界で使われるデモンストレーションの力
形ないものでもデモンストレーションは可能だ
Chapter10 ライブイベント
ライブイベントには多くのメリットがある
ライブイベントを開く価値
Chapter11 購入傾向
プレゼンテーションの失敗をもたらす”ただ1つの原因”
何が人々の生活や人生を変えるのか
プレゼンテーションの成功は聞き手の性向にかかっている
PART 2 プレゼンテーションとオンラインメディア
Chapter12 ウェビナーの力
オンラインでプレゼンテーションを行う価値
究極のウェビナーフォーミュラ
Chapter13 ワクワクを提供する
私が心に留めている2つの秘密
プレゼンテーションにレバレッジを利かせる
Chapter14 ウェビナーの自動化
ウェビナーの自動化とは何か?
なぜ、ウェビナーの自動化がおすすめなのか?
PART 3 プレゼンテーションのフォローアップ
Chapter15 フォローアップ
プレゼンテーションの残り物は、宝の山である
Chapter16 プレゼン後が大事
プレゼンテーション後に電話で会話するのがいい理由
フォローアップに繋げる質問(電話用のテンプレート)
Chapter17 最高のストーリー
最高のストーリーが必ず勝つとは言えない理由
説得力ある逸話が歴史的ベストセラーを生んだ
Chapter18 コネクター作り
5200万ドル超のビジネスを生むエネルギー源
いかなるビジネスにもキーとなるコネクターがいる
コネクターのグループにプレゼンテーションを行う
監訳者あとがき
著者
●ダン・S・ケネディ
戦略アドバイザー、コンサルタント。億万長者メーカーとして知られ。起業家に数百ドルの収入をもたらすことにかけては、その実績で彼の右に出る者はいない。
世界で最も高額な部類の報酬を請求するダイレクトレスポンス界を代表するコピーライターでもある。
著者、スピーカー、ビジネスコーチとして毎年100万人以上の事業主に直接影響を与えている。
また、この「売るプレゼン」のメソッドを通して、起業当初から今までで累計で150億円以上の売上を出している。
●ダスティン・マシューズ
ダイレクトレスポンスマーケターとして広く知られ、またビジネスやブランドを変貌させるそのユニークな能力によっても知られている。
パワフルなプレゼンを活用して2つの会社を育て上げ、インク誌が選ぶ急成長中のアメリカの民間企業500社の名誉あるリストに載るまでにした。
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