- アイデアを自分の力で売り込む方法を知りたい
- 製品をゼロから作るような起業家を目指している
- 自分でスモールビジネスを立ち上げたい、もしくは立ち上げなければならない
- 既存の製品を改良したり、違った使い方を提案するアイデアで起業したい
- 製品の販売を拡大したい
「商品アイデアを事業化する『起業力』養成講座」個人的な総合評価
全286ページ。
この本は、アイデアを思い付いたところからビジネスで成功するまでを示したロードマップとなる本です。自分のアイデアを商品にしたり、小売店を始めたりしたい人向けですね。
著者は「ホットピックス」というギターピックの生みの親で、そのアイデアから製造、販売、流通などのストーリーが盛り込まれています。また、著者だけでなく、その他数名の経験談やアドバイスも多数入っていました。
私は「すでにある商品を紹介する」アフィリエイターなので、「ものを作る側」からの視点が見れて新鮮でした。
・・・でもまぁ、分野が違うので役立ったかと言われれば正直微妙なところではありますが^^;
他にも、
・商標登録について
・特許について
・資金の調達方法
・委託製造業者とのやりとり
・製品作成手順
・海外で製造する方法
・製品の宣伝
・製品管理
・バイヤーへのアプローチ
といった専門的な内容について書かれていました。
ものを作ってビジネスにしたい人には学べる部分が多いのではないでしょうか。
読みやすさ
ストーリーがところどころに入っていたり、アドバイスがあったりで読みやすいです。
ただ、章ごとのまとめはありません。図表も小売価格の計算のところ以外ないですね。なので-☆1で。
役立ち度
ごめんなさい、アフィリエイターとしてはピンとくるところがほとんどなかったです。ものを作って販売していきたい人なら、役立ち度はもっとあると思います。
実行しやすさ
アフィリエイターで「ものを作って販売する側」から見ることができないので実行しやすいかどうかはわかりませんでした。すみません^^;
「商品アイデアを事業化する『起業力』養成講座」で学んだこと
まずは活躍している先輩、師匠を見つけよう
0からスタートの場合、自力で起業するのはかなり時間がかかりますしリスクも伴います。なので最初は「真似をする」というところから入った方が効率的ですね。
自分と同じような製品を売り出したか、一度でも製品化に成功した起業家を見つけて、繋がりましょう。
ただし!
最初から「教えてください」じゃダメですよ。まずは師匠にしたい人の記事やブログを読んで、メッセージを送ったりコメントを投稿して興味を示すようにします。FacebookやTwitterなどのSNSでもOKです。師匠にしたい人とある程度やりとりをして、面識を持てるようになってから少しずつアドバイスをもらえるようお願いしていく感じです。
私もアフィリエイトで成功している人にコンサルをしてもらったことがあるのですが、やっぱり私の考え方と全然違いますし、行動量もめちゃめちゃ違います。
テクニックそのものもすごく学びになりますが、繋がって普通にやりとりしていく中でも垣間見える「自分との違い」に驚くと思いますし、かなり感銘を受けることと思います。
最初は「いやいや、直接あんなすごい人とつながるなんて無理無理!」と思ってしまうかもしれませんが、ぜひ勇気を出してコンタクトを取ってみてください。成功への大きな一歩につながる可能性が高いですよ!
本当に「発明起業家」としてやっていける?よく考えてみよう
「あの人みたいに成功したいなぁ!」と思うこともあるかもしれません。成功者の表の顔は豊かでキラキラしていて豪華で満たされた毎日を過ごしているように見えますよね。
でも、直面する現実は少し違います。「ステキな毎日」に見えますが、実際には
・すべてを一手に引き受ける責任と覚悟
・大きな決断
・周囲からのプレッシャー
・厳しい状況でもやり抜く行動力と持久力
・強力なリーダーシップ
・複数の仕事を同時進行
・未知の世界やリスク
・変化を受け入れ、順応する力
・人の上に立つという孤独
・・・・
様々なことを引き受ける必要があるんです。本気で発明起業家としてやっていきたいのであれば、それらに対して「よし!それでもいい!頑張る!!」という意気込みと強い決意を持つようにしましょう。
何より大切なのは、「情熱」です。情熱があってこそ、何があっても乗り越えられる土壌ができます。情熱のある分野をぜひ探してみてくださいね。
どんな商品が売れる?
ずばり、「シンプルなアイデア」です。
P61
シンプルなアイデアとは、理解しやすく、つくりやすく、売れやすく、今までにない製品である。消費者やバイヤー、販売業者などすべての人に等しく価値があり、人々の暮らしや販売店、製造過程にうまく適合するものである。
実績のある市場で人気の製品を改良・強化したものやメリットを追加したものを作れないか試行錯誤してみましょう。
そのためには、街に出て買い物をしたり、ネットショップで売れている製品をチェックしたり、雑誌を見たり、SNSで新商品や市場の動向をリサーチするなどを欠かさずに行い、「どういったものが流行なのか」ということを知っておくことが大切です。
ちなみに自分が買いたくなる製品と売れる製品は全く別物です。なので、「これはきっと売れる!自分なら買う!」というような全く新しい製品というのは当たりハズレが大きいということを念頭に置いておいてください。
その他、
- 今からでも身に着けられる成功する起業家に求められる10の要素
- 消費者の関心を集めるシンプルなアイデアとは
- 市場調査の方法
- アイデアを発掘する方法
- 事業計画の立て方
- ワンページ・ビジネスプランの作成方法
- 開業資金集めの苦労を軽減する手段
- ブランド構築方法
- 理想的な製造業者を見つけるには
- 最も人気が高く、頼りになる3つの販路
- マーケティング方法
- 市場テストが大事な理由
- 自分のアイデアを保護する方法
- 小売りで成功する秘訣
- webサイトとSNSの活用方法
- 困難に直面した発明起業家へのアドバイス
といったことについて書かれています。
アイデアを思いついたところから、ビジネスを成功させるまでのロードマップが書かれた本書。自分でスモールビジネスを立ち上げたい、立ち上げなければならない人は手に取って一読する価値のある本だと思いますよ。
「商品アイデアを事業化する『起業力』養成講座」その他の口コミ
●アイデアはシンプルな方がいい
起業するためには、シンプルなアイデアと製品化への熱い思いが必要である、と書かれています。もちろんアイデアからスタートして会社の運営や成長戦略まで書かれています。アイデアに自信があり、製品化を軸に起業したい方にはお勧めの本です。
●すごく読みやすい
エッセイのような短めの文で、著者がたどってきた、または参考にしていることを幾つものテーマにして起業するまでの精神的な事柄から始まって、実践手法、アイディアまで満載。
立ち上げたいビジネスがある方には、
「どのように進んでいくか」
「どのように対応していくか」
についてワクワクしながら読み進められるようなテーマの掲げ方と、気さくな文章で、さらりと読めるように仕上がっている。
●「商品アイデアを事業化する『起業力』養成講座」の感想
何もないところから、アイデアを基に起業する方法が書かれています。
どちらかと言うと、製造業のような、モノを作って製造販売する方法が書かれています。ですので、情報やスキルで起業を考えている人には、必ずしも向かないかもしれんせんが、起業までの流れは参考になると思います。
発明品などを形にして販売したいという人には、その時々にどういったことを考えておかなければならないかというのがこと細かく書いているので大いに参考になると思います。
「商品アイデアを事業化する『起業力』養成講座」目次、著者
目次
Part 1 時代は発明起業家を 待っている
Chapter1 絶好の時代 ~21世紀の発明起業家を待ち受けるチャンス~
Chapter2 成功の条件 ~発明起業家に求められる資質とは~
Part2 シンプルが一番
Chapter3 シンプルで行こう ~大きすぎる、複雑すぎるアイデアは受け入れられない~
Chapter4 アイデアを守る ~特許の取得に走る前に考慮すべきこと~
Part3 発明家が起業するとき
Chapter5 ビジネスを立ち上げる ~「いざ、始動!」にかかるコストとリスクを抑える~
Chapter6 スイッチオン ~適正なコストで製品を製造する~
Part4 マーケティングから経営へ
Chapter7 消費者の注目を集める ~パワフルなマーケティングをシンプルに~
Chapter8 高利で成功する秘訣 ~販路拡大のための大作戦~
Chapter9 舵取り ~会社という船を正しい軌道に乗せる~
巻末付録 用語と資料
著者
●スティーヴン・キー(stephen key)
過去30年にわたって実績を積み重ねてきた起業家 であり、数々の受賞歴を持つ製品開発者でもある。
自身のアイデアをもとに 結んだライセンス契約は20件以上にのぼり、アメリカにおいて13もの特許を保有。開発した製品は世界中の大手小売店で販売され、偉大なバスケット ボール選手のマイケル・ジョーダンや、有名クイズ番組『ジェパディ!』の 司会者であるアレックス・トレベックに推薦を受けているものもある。
さらに、共同経営者のアンドリュー・クラウス(発明家支援団体「Inventors’ Alliance(仮称:発明家同盟)」会長)とともに、inventRight(仮称:イン ベントライト)有限責任会社を設立し、起業家や発明家の指導、支援も手がけている。
コメント