「スタートアップの方程式」を読んでみた!レビューと内容、学んだことまとめ@起業するために必要な要素とは?

スタートアップの方程式 レビュー 口コミ ダイレクト出版(月刊ビジネス選書)
この本をオススメできる人
  • 起業したいが、自分はどんなスタイルで起業すればいいかよくわからない
  • 起業にはどんな要素が必要になってくるのかわからないので、そういったところを具体的に学びたい
  • 起業に関するオリジナルの戦略マップを立てたい
  • 理論的、専門的に深く起業について学びたい

まず、この本が届いたときその大きさと珍しい本の形に驚きました。

「え、横長!?」って。

そして、中をパラパラ見てみると・・・もんのすごいカラフル!うわ、手書きのイラストとかもたくさん載ってる!

今まで見たこともないスタイルのビジネス書です。何かの参考資料みたいな感じです。

ちょっとワクワクしちゃいましたね。笑

全367ページ。

P3

「本書は、起業家としてあなたがどんな人であるかを教え、正しいアプローチを選ぶ手伝いをし、あなたが誇りに思えるようなものを創るための要素を提供してくれる」

そう前書きにある通り、この本は起業準備から起業し、会社を回していくための方法がカラフルなイラストや図表入りで教えてくれます。

最初は起業に関する世界各地の状況やその歴史を、様々なデータや文献を基にして書かれています。「なるほどなぁ」「今世界ってこんな感じなんだ」と知らなかったことが満載でした。

そして、この本の題名でもあるとおり「スタートアップの方程式」の詳しい説明に入ります。

起業家のインタビューなども随所にちりばめられていて、学べるところも多いです。

章ごとにたくさんの質問、ツールがあります。

それぞれ真剣に考え、答え、最終的にこの本の最終章に書かれているオリジナルの戦略マップを埋めていくことでスタートアップの準備が整う仕組みになっていました。

オリジナルのスケッチもたくさんあります。これらを見ていくうちに「考えやアイデアを文字じゃなくスケッチとして描き出してみるのも面白いかも」「スケッチならもっとアイデアも広げることができるかも」とも感じました。

個人的には起業家の特性や共有型経済、マーケティングに関する項目は特に興味深く読むことができましたね。

読みやすさ

図解も多くてイラストもついていてとてもカラフルなのでパッと見は興味を引くんですが、中をしっかり読んでいくと・・・正直私にとっては難しく、読みづらく感じました。

横文字&ローマ字、専門的用語が多いです。

また、語調の硬さもあって(理論的ともいう)スタートアップの方程式や周期表を読み解こうと思うと逆に混乱してしまったり、具体的な説明があまり頭に入ってこないっていう。

しっかり読み解くには時間がかかるように思います。文系で、なおかつそんなにがっつり「起業してオフィス(や工場など)を設けて人を雇うような年商何億もの大きな会社を興す!」という目標がない私には少し敷居が高く感じましたね^^;

役立ち度

「これから会社を作る!」という人にとっては、起業戦略を立てて準備していく過程で役立つと思います。ただ、しがないアフィリエイターの私としてはピンとこない部分も多々。

アフィリで上手くいった後、自分のオリジナルで何か興そうとするときはまた再読して深く学びたいなと思いました。

実行しやすさ

具体的な質問がたくさん載っているので、まずはそれを真面目に考えて答えて書きだしていく必要があります。そしてもちろん書きだすだけじゃなくて、最終的に完成した戦略マップを元に行動していかなくてはいけません。

質問自体は具体的なので実行しやすい(考えて書きやすい)と思いますが、いざそれを行動に移すとなると・・・頑張る必要がありますね。

「スタートアップの方程式」で学んだこと

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起業をするために、まずするべきことは自分が持つ能力の見極めと、「どうしてビジネスを立ち上げるのか」「人々にどんな価値をもたらすのか」という根本的な問いへの答えを出しておくことです。

能力の見極めには本書に載っている「起業家性格タイプの要素」と「起業家のアプローチの要素」を参考にしつつ、起業モデルを決めて行動しましょう。

行動方法としては、最小限の商品サービスを作り、PDCAサイクルを早い回転で回すこと。回しながらフィードバックを多く得ることで自分のポジションを見つけていきます。

次に、チームにどういった人を配置するべきか、そしてどのように企業の文化を育てていくのかを考えていきます。

また、同時に小さく早くPDCAを回して多くのテストを行い、どんなプログラムや製品、サービスがお客さんを喜ばせることができるのかを徹底的に考えます。

最後に、マーケティングを徹底的に学び、分析し、今以上にお客さんを増やす経路を作ります。

あなたのお客さんは、どんな人でしょうか?毎日どのように過ごしているのでしょうか?なぜその商品が必要なのでしょうか?数ある商品の中でどうしてあなたの製品を買う必要があるのでしょうか?

SWOT分析もしてみてください。自分の商品の長所、短所、チャンスとなる外部的要因、脅威になる外部的要因を考えます。

文章などのコンテンツを届ける時は、お客さんに関することを書きましょう。嘘偽りなく、もちろん商品サービスとの関連性もあり、質の高い、有益なコンテンツを届けます。

最初は小さな市場でビジネスをした方が上手くいきやすいですが、ビジネスが大きくなり出したら資金を集めてさらにスケールアップするのも良し、イノベーションを図っても良し、です。

かなりざっくりしたまとめになりましたね。笑

その他にも

  • 偉大な起業家に共通する条件
  • 有能なリーダーの4つの特性
  • アイデアを長続きさせるための要素
  • 現在最もよく使われている8つの起業モデルとは
  • 今後成長していく新規のビジネス価値を見つけ、出遅れを避ける6つのアイデア
  • 偉大な顧客経験を提供するための6つの原則
  • マーケティング戦略を始めるための5つのステップ
  • 起業するのにあたって、人(家族や友人含む)を雇うときに気を付けなければならないこと
  • 偉大なメンターになるための覚書
  • 名前やロゴ、キャッチフレーズの考え方
  • 資金を調達する具体的な方法

など、多くのコンテンツが盛り込まれています。

カリスマ性や情熱、タイミングや自分の心理状態など、様々な要因も絡んでいるので成功するスピードが人によってばらばらだったり、実際本当にうまくいくのかは言い切れない部分はありますが、起業にあたって王道の進め方だと思います。

この本には化学式のような起業における方程式も書かれていて、その流れで読み進めていきます。少し難しいところもありますが、気になる方は一読してみてくださいね。

「スタートアップの方程式」目次、著者

目次

まえがき
「週末」始動 ~スタートアップウィークエンドの誕生~

序文
冒険の始まり ~起業家に必要なすべてがここにある~

セクション1 方程式を発見する
第1章 起業家=あなたの時代
第2章 スタートアップ経済の出現
第3章 変化を起こす6つの力
第4章 スタートアップの方程式

セクション2 基礎を固める
第5章 起業家の旅
第6章 大きなアイデア
第7章 俊敏さが強み

セクション3 経験を作り出す
第8章 ワオ!の文化
第9章 偉大なチームを組織する
第10章 究極の顧客経験を作る
第11章 ブランドの秩序

セクション4 夢を育てる
第12章 資金調達の鍵
第13章 マーケティングの錬金術
第14章 販売=幸せな顧客作り
第15章 スケールアップの可能性
第16章 イノベーションを続ける
第17章 未知の要因の指数関数的な力

セクション5 冒険の地図を描く
第18章 自分だけの冒険を選ぶ

著者

●ジャ=ネイ・デュアン
ワイルド・ウィメン・アントレプレナーズ、ザ・リーダーズなどの5つの組織を創業、あるいは共同操業してきた。
現在は社会科学研究に携わる傍ら、カレッジや大学で教鞭をとっている。
自らの経験を通じて起業家であることの意味を理解しているジャ=ネイは、スタートアップの強力な助言者である。
2007年には、ニューイングランドで最も革新的であったリーダーの一人に選ばれた。

●スティーブン・フィッシャー
これまで20年間にわたって受賞歴のある立案者、そして戦略家として、企業や政府をサポートし、また自らのスタートアップが最高のイノベーションを駆使して競争に勝つことに尽力してきた。
彼はまた、数多くのスタートアップの助言者であり、エンジェル投資家でもある。

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