- 圧倒的な集中力を身につけて、作業の生産性を劇的に高めたい
- 気が付いたら仕事や勉強とは関係ないことをしていることが多いので、何とかしたい
- 今日から使える集中力アップのテクニックを知りたい
「ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」個人的な感想
パレオな男こと鈴木祐さんの「ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」は、抗えない人の心のメカニズムを知ったうえで、高い集中力を維持し続けるためのエビデンスの高い研究論文をまとめてわかりやすく実践レベルまで落とし込んでくれている本です。
いやこれ、勉強にしてもスキルアップにしても仕事にしても、「集中力を上げたい」と望むあなたであれば必読だと個人的に感じます。
なんてったって、個人の体験談レベルじゃなく世界中の多くの人たちを対象に数々の研究結果をまとめた結果、確実に効果がある「集中力の上げ方」を本書1冊で知ることができる優れた一冊なんですから。
実際、著者の鈴木さん自身も、本書の効果的なテクニックを駆使して
- サイエンスライターとして本を書く
- ブログマガジンの執筆
(2~4万文字の原稿を毎日のように生産し続ける)
- 企業のコンサルティングやリサーチ
- 1日平均で15本の論文と3冊の本を読む
という、鬼のような作業量をこなしています。…2万文字の記事執筆だけでも、今の私には無理だ(汗)
手軽なところで言えば、コーヒーの効果的な飲み方から快眠方法、集中できる空間の作り方、さらに高い集中力をキープしてハイパフォーマンスで作業をこなしたいのであれば、ガッツリ書き出す系のものまで網羅されています。
本書では、集中力を途切れさせる本能(衝動、辺縁系)を「獣」と呼び、集中力をキープしようとする理性(前頭前皮質)を調教師と名付けて、調教師が暴れる獣をどうやって導けばいいのかを具体的に指南してくれます。
集中力がスゴくて鬼作業をこなせる人たちは、総じて調教師のレベルが高いです。ですが、どんなに調教師が凄腕でも、獣と真っ向勝負すれば必ず負けてしまうぐらい獣の力は強大なんだということを本書を読んで知りました。
ただ、獣を上手に誘導したり、その気にさせたり、たとえ獣が暴走しても上手くやり過ごす方法を知って体得しているかどうかがカギなんです。
この本の「素敵だな」と思う点は、一通り効果の高い「獣の扱い方」を教えてくれたあと、「じゃあ今から実際にやってみるとして、どの順番で使えばいいの?」という第一歩を踏み出すためのステップを、「ヤバい集中力のための実践ロードマップ」としてレベル0~レベル7に分けて最後にまとめてくれているところです。
もちろん、自分がピンときたものから試してみるのもありなんですが、ロードマップに沿って徐々に調教師のレベルを上げていくという手もありですね。
個人的には、ロードマップを参考にしつつ、興味のある所から、またはできそうなところから日常生活に取り入れていこうと思っています。
有能な調教師に育て上げるためには長期間取り組む必要がありますが、時々内容を見返して継続していく価値は存分にある一冊。
ヤバい集中力を手に入れて、人の倍以上の作業を短時間でサクッとこなしたい人は、ぜひチャレンジしてみてください^^
「ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」の内容や学んだこと
それでは、ここから本書の内容や学んだことについて、特に私が今すぐ実践したいものを3つアウトプットしていきます。
購入の参考になれば幸いです^^
「報酬感覚プランニング」+「達成バイアス」で、獣が大好きなゲームのように作業に取り組む
●獣は「報酬の予感」に弱い
→報酬そのものより、「報酬をGETできるかも!?」というワクワク感に弱い
→自分が決めたゴールの達成に「報酬の予感」を感じさせることで、獣をうまく誘導する
→「このタスクは何の理由でやっているのか?」「タスクの難易度は自分にとって適度か?」が大切
●集中力が必要なゴールに向けてのタスクを設定し、重要度をチェック、具体的なイメージング、そしてゴールから逆算で「今日何をやるか?」まで計画を立てる
→集中力が出ない人の多くは、「今日何をやるか?」のレベルを間違えている
→集中力がキープできない場合は、さらにタスクを小さく細かくすることで難易度を下げると〇
●今日のタスクが決まったら、その時起きそうなトラブルをあらかじめ予想し、対策を立てておく
→獣は、現実とイメージを区別するのが苦手
→タスクを決めたときに、それで満足しないようにトラブルを意図的にイメージすることで、「まだゴールしていない」と獣に認識させる
→前に進むモチベーションを取り戻してくれる
→ポジティブ思考をするときはネガティブ思考も必ずセットにすること
●タスクを自分に対する質問形にして、目につくところに設置しておくと獣をうまく誘導しやすい
→宣言文よりも自分に対する質問文の方が影響力が強い
●タスクは簡単なものから始めて、「できた!」という達成感を味わうことで作業にブーストがかかる
→さらに、ゴールまでの進捗状況を記録しておくことで「自分はできる人間」という自己効力感を高めていくといい
「もうやめようかな」と思ったらあと5分!集中力とコントロール力が上がる「5のルール」
●「小さな不快」をあえて感じる環境に身を置くと、集中力や人生のコントロール感覚が高まる
→他のことがしたくなったり、やめたくなったら、あと「5(分、ページ、回など)」粘ってみる
→作業のやる気がないときは、5からカウントダウンを初めて、0になるまでに「とりあえず」始めてみる
仕事前に改めて自分を定義することで、心理的にいい効果を得られる
●自分で肩書をつけることで、肩書に応じた心理的な効果がある
→集中力やモチベーションアップにつながる
→肩書に合わせようと獣を誘導させることができる
→ただし、何でも好きな肩書はだめ
→実態に即した肩書をつけなければならないので注意
●有能な人を30秒ほど思い描くだけでもパフォーマンスは多少アップする
→実在している人でも、歴史上の人でも、架空の人でもOK
「ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」まとめ
今回、3つお伝えしましたが、他にもかなり重要な「マインドフルネス」「感情の切り離し」など、時間はかかるけど身についたら確実にヤバい集中力が手に入れられるコンテンツが満載です。
時間がかかるものもある一方で、コーヒーの飲み方や食事のとり方、睡眠の質を上げる入眠方法など、読んだその日から始められるテクニックもあるという絶妙なバランスが個人的に良かったです。
抽象的なビジネス書は自分に置き換える段取りが必要ですが、こういう科学的に実証されている実践的なテクニック本というのも具体的ですぐに役立つところが好きですね。
本能をうまく誘導して集中力を上げ、サクサクやることをこなしたいあなたは、ぜひ本書を手に取ってみてくださいね^^
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