「子どもの才脳を最大限に伸ばす自己肯定感を高める子育て」読破!感想や内容、学んだことまとめ

コミュニケーションに役立つ本
この本をオススメできる人
  • 子どもの自己肯定感を高めるようなコミュニケーションの取り方を知りたい
  • 自分自身の自己肯定感が低いので、少しでも上げたい
  • 子どもには豊かで実りある幸せな人生を送ってほしい
  • 子どもがすぐにキレてかんしゃくを起こすのが悩み
  • へこんだりパニックになると、立ち直るのに時間がかかる子どもが気がかり
  • 友達に優しくできない子どもの将来が心配

「子どもの才脳を最大限に伸ばす自己肯定感を高める子育て」の内容や個人的な感想

「子どもの才脳を最大限に伸ばす自己肯定感を高める子育て」は、子どもはもちろん、親自身の自己肯定感を高め、人生をより良く過ごすために必要なスキルを学べる本です。

「自己肯定感」を高めるということは、豊かな人生を歩んでいくためにはかなり重要だということを本書で改めて学ぶことができました。

この本では、子どもの「自分はやればできる」と思える自己肯定感を育むために、4つの力が大切になると述べられています。

  • キレない力
  • 立ち直る力
  • 自分の心を見る力
  • 共感する力

この4つの要素は親の声かけで育ててあげることができ、その具体的な声かけの方法や、考え方が豊富に載っています。

親として、実際これらは育児の悩みの種だったりしませんか?

私はガッツリ食いつきたくなる4つの項目でした。

 
ちなみにわが家は現在3歳5歳の兄弟がいますが、まず、4つの力の土台となる「キレない力」すらなかなか育めておりません。

というか、年齢や発達段階を考えると、かんしゃくを起こして泣きわめき、近くのものを叩いたり、物を投げて暴れたり…というのは、どの子どもでも大体通る道だと思います。

成長するにつれて「キレない力」はある程度育つものだとも思いますが、幼少期からこの「キレない力」を養うための声がけができたらなぁなんて思いませんか?

「キレない力」って、上手く育んでおかないと思春期や大人になってどえらい爆発を起こす可能性があることを考えると、やっぱり早いうちから「自分の爆発しそうな感情を上手くコントロールする力」を養ってあげたいですよね。

感情を抑え込むのではなく、わき起こった感情に自分で気づいて、最適だと思う行動を自分で選択する。

心理学的にいうと客観的に自分を見る「メタ認知」を子どものころから鍛えていけば、感情のコントロールができ、落ち着いて問題解決に取り組む力がつくということだなと理解しました。

本書を一通り読み終わったあと、子どもたち二人を呼んで、クレヨンを使ってこんな図を書きました。

緑の部分で過ごしていれば、心が穏やかでいられるし、楽しいし、幸せだし、困ったことがあっても上手く解決できる方法がわかるし、ゲームやパズルも上手くできるということ。

赤や青に行くこと自体は悪いことじゃないんだけど、緑に戻った方がうまくいくということ。

緑の部分をたくさん増やしていけば、いつもにっこりで気持ちよく過ごせるということ。

この図を書いて教えると、子どもたちなりに理解してくれたようで、「今緑~!」とニコニコしながら報告してくれたり、弟がかんしゃくを起こしていると「あ、今赤になってるなぁ」と兄が言ったりするようになりました。

また、兄自身がかんしゃくを起こしているときに「今何色?赤?」と尋ねてみると、我に返って「…緑になる」と言ってくれたりするようにもなりました。

さらに、私が兄に対してイライラして大声を出してしまったときは、弟が慌てて私がニコニコ笑っている写真を持ってきて「おかあしゃん、みどり!みどりでニコニコなって!」と寄ってきてくれたときはハッとしましたね。

「今、自分の心がどの状態にあるかを知る」という、試合真っ最中の選手ではなく、観客席にいる立場的な視点を持つことができるように幼少期から習慣付けていくことは、大人になってもかなり有用です。

人生って、いろいろ悩むこととか上手くいかないことって必ずでてくるじゃないですか。

そんなとき、自分の感情と上手く付き合い、上手くコントロールできる術を知っておくと、復活も早くなります。

また、人付き合いも上手くいくでしょうし、勉強や仕事でも感情の起伏に左右されにくい高パフォーマンスな状態をキープしやすくなると思います。

子どもが実際にかんしゃくを起こしているときにしてあげるといいことや、落ち込んでいるときの寄り添い方、優しさを育みたいときの声かけ方法など、日々の育児の即戦力になるテクニックがたくさん載っていたので、めちゃめちゃ参考になりました。

ちなみに、amazonのレビューでは「読みにくい」「訳がイマイチ」というマイナス評価が多かったです。でも、個人的にはそう感じませんでした。

読み方として、「ひとつひとつの文章をしっかり理解しながら読む」というより、ざっくり読んで、「なるほど。つまり、こういうことが大切で、この大切な部分をこういう感じで子どもに伝えていけばいいんだな」という要約的な読み方をしているからかもしれません。

というか、きっと本書の読み方としてはこのような「ポイント読み」をして、実際に子どもたちに声をかけてみたり、実践してみたりする方がいいと思います。

なぜなら、たとえ「読みにくい」「訳がイマイチ」であったとしても、この本を読む目的は、「この本を読み終えること」でもないし、「一文一文間違いなく理解して読み進めること」でもないからです。

「子どもの自己肯定感を高めるための考え方や声かけの仕方を学び、実践していくこと」が、この本を読む目的ですよね。

だとすれば、本書はその役割を十分に果たしていると思います。

私自身、この本の存在を知らなかったのですが、ふと立ち寄った書店の目立つ位置に配置されていて、「自己肯定感を高める」というのも興味を惹かれましたし、パラパラ見てみたところ気になるワードがたくさんあり、試してみたい悩みの種の解決方法も載っていたので購入しました。

読みやすさが気になる場合は、書店で置いているところも多いと思いますので、一度立ち読みしてから購入するかどうかを考えてみてくださいね^^

「子どもの才脳を最大限に伸ばす自己肯定感を高める子育て」で学んだこと


それでは、ここから本書を読んで、特に私が心に刺さった部分を3つアウトプットしていきます。

購入の参考になれば幸いです^^

一歩引いた目線を習得し、自分の今の感情や状態を自分で気づく習慣をつけてあげる

●「選手の視点」と「観客の視点」を持つ
→基本的に「選手の視点」で日常生活送っている人が多い
→外部の刺激があると、カッとなるなど即反応してしまう
→「選手である自分を客席で見ている自分」の視点を強化することで、感情的になって即反応してしまう自分をコントロールできるようになる
→外部の刺激に対し、一呼吸おいて「どうするか」を選んで行動できるようになる

●ネガティブなできごとを、ニュートラルやポジティブに変える
→ものごとを一つの角度から見るのではなく、違う角度から見る練習をする
→一見ネガティブなことでも、客観的な視点に立つと様々な学びや気づきを得ることができる
→ネガティブなことをニュートラルやポジティブなものにとらえ直し、次の行動に生かせるようになる
→例えば、友達と遊びに行くのに靴を履きたがらない子どもに対し、「靴を履く」「友達に会えない」という2つの嫌なことを提示することで客観的に見る視点に気づかせることができる
→さらに、どちらかを選ぶということで、「よりよい行動を自分で選べる」ということを幼少期から鍛えてあげることも可能
 

子どもに3つのゾーンについて教え、「グリーンゾーンに自分で戻る」「グリーンゾーンを広げる」ための協力をする

レッドゾーン=キレる、泣きわめく、かんしゃくを起こす
ブルーゾーン=落ち込む、固まってしまう、拒否、無言
グリーンゾーン=リラックス、穏やか、能力発揮、高パフォーマンス、理解力アップ

●レッドゾーンのときは、何を伝えても子どもには入らない
→落ち着くまで、そばで声かけを行い、安心感を持たせてあげる
→落ち着いてから、伝えたいことを伝えたり、より良いふるまいについて話すようにする
→「とがめる」「恥ずかしい思いをさせる」「気持ちを軽んじる」「遠ざける」対応は、子どもの自己肯定感を低下させるので注意

●レッドやブルーゾーンの感情自体が悪いわけではない
→どの感情も大切であり、子どものどんなふるまいも「コミュニケーション」の一つだと理解する
→子どもも好んでレッドやブルーゾーンに入りたいわけではなく、うまく気持ちを表現する方法がわからずパニックになってしまっているということを理解する

●レッドやブルーゾーンに行く前に、自分の感情を観客の視点に立って気づくことを促す
→イライラし始めたら、「ひと休み」がポイント

●子どもをいわゆる「プチプチシート」で包んで大切に保管せず、つらいことやしんどいことをあえて経験させることでグリーンゾーンを広げる
→子どもの成長や発達段階に応じて「後押しの声かけ」か「受け止める声かけ」を使い分け、そばで支えてあげることが重要

親の望みではなく、子どもの個性を大切にし、「得意」や「強み」を活かして成長できるようにする

●「その子らしさ」を活かす
→親が良かれと思って「豊かな教養」を得るためのイベントや習い事は、本当にその子にとって「強み」「得意」「個性」を活かしたものかどうか考えてみる
→子ども自身が「豊かな時間」を過ごしているのにわざわざ中断させて取り組ませていないか考えてみる
→「その子らしさ」を活かしたものを尊重した方が、子ども自身も健やかに伸びる

●外面的な動機より、内面の充実を育ててあげる
→ルールに従い、枠の中に色を塗ることばかりしている子は、人生で冒険したり新しいことを試したりすることはあまりない
→優秀な成績や表彰といった権威ある人からの外面的な「ごほうびシール」ばかり追いかけるようになると、「自分が本当にしたいこと」がわからなくなる可能性もある
→「ごほうびシール」すべてが悪いものというわけではないが、親自身も外面的なものだけではなく、その子らしさやその子の充実を重視する見方もあっていい
→その子らしさを認めることで、自己肯定感が上がる

「子どもの才脳を最大限に伸ばす自己肯定感を高める子育て」まとめ

「キレない力」「立ち直る力」「自分の心を見る力」「共感する力」

この4つってとても大事ですし、これらのスキルレベルが上がれば、たしかに有意義な人生を過ごせると思います。

2人の男児を絶賛育児中の私にとって、かなり興味深い内容だったので、しっかり読み込む1冊となりました。

そして、これらの学びを日常に取り入れてみて、すぐに子どもたちに変化があったのでかなりの収穫です。

子どもって、本当に吸収が早いなぁとしみじみ感じました。
 

短期間で身につくスキルではありませんし、私もまだ未熟でできていないところも多々あるのが正直なところです。カッとなってレッドゾーンに入るときもありますしね。

ですが、自分の自己肯定感も上げつつ、腰を据えてじっくりゆっくり時間をかけ、それぞれの子どもたちの成長を見守りながら本書で学んだ「自己肯定感を上げる子育て」を実践していきたいと思っています。

もしあなたが子育てに悩んでいたり、子どもに笑顔で豊かな人生を送ってもらいたいと思う親心があるのであれば、この本は学びの多い一冊だと思います。

ぜひ、手に取って読んでみてください。

そして、当たり前ですが「読んだだけ」では意味がありません。「へぇ、いいこと知った」と知識を取り入れただけで満足してはいけません。

読んでみて、良かったなと思ったことは必ず実行しましょう。

実行して初めて、この本を買ったお金と、読んだ時間の元が取れます。

子育ての悩みを本気で解決したいあなたは、本書を読んで、子どもたちの笑顔のためにも、学んだことを少しずつ取り入れていきましょう^^

私も頑張ります!!

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