- セールスレターを書いている
- 文章で物を売る活動をしていて、売り上げや反応をアップさせたい
- 売れているセールスレターの事例をたくさん読みたい
「セールスレターの成功技術 」個人的な総合評価
全391ページ。
デイヴィット・オグルヴィさん推薦のドレイトン・バートさん本は「実践ダイレクト・マーケティング」に続いて2冊目ですね。
この本の特徴としては、実例が豊富ということ。60通以上載っているので、セールスレターを書く人ならインスピレーションをもらえるんじゃないかなと思います。また、その事例を基に添削する感じでコメントも載っているので、学べると思います。
・セールスレターを書くときのプランはどのように立てればいいか
・売りたい製品やサービスについて考えるべきことは何か
・それを、受け取り手とどう関連付けるべきか
・適切な情報をどう集めるか
・手紙の構成(書き出し、中身、締め)をどうすれば反応が増やせるのか
こういったことが書かれているので、アフィリエイターの私としても勉強できました。
「セールスレターの成功技術 」読みやすさ
読みやすいですね。実例も豊富で、わかりやすいです。ただ、章ごとのまとめがあればもっといいのになと思いました。
「セールスレターの成功技術 」役立ち度
セールスレターに関する本質的なことからテクニック的なことまで書かれているので役立ちます。
売れる広告を書く人は、どれだけ相手のことを考えて、調べて書いていくのかということを知ることができました。事例も含めて読み込めば読み込むほど味が出てくると思います。
「セールスレターの成功技術 」実行しやすさ
「人間味のある手紙はサンプルから生まれない」と序盤に書いてある通り、名前だけ変えればOK的な「丸パクリ型」の提示はありません。セールスレターの本質を教えてくれている本です。
なので-☆1ですが、決して「使いづらい」というわけではなく、テクニック的なことにも触れられているので、それらを上手く生かせばとても活用できると思います。
「セールスレターの成功技術 」で学んだこと
セールスレターの書き方を学ぶのは最高の投資です。
良いセールスレターというのは、読み手の利益のために書き、個人に向けたような文章であることがポイント。
商品サービスの特徴やメリットを簡潔に伝えるだけではお客さんの心に響きませんし、面白おかしくしないと読んでもらえないというわけではありません。適切な人に、ベストなタイミングでその人のためになるようなことを書けば上手くいきます。
実際にセールスレターを書くときに最も必要なものは「準備」です。「書くこと」自体は100%中10%程度の時間でOK。残りの90%の時間は商品サービスについてのリサーチと、見込み客のことを徹底的に考えるようにします。(比重は「商品サービス<お客さん」で!)
どうしてあなたに向けてセールスレターを書いているのか。
あなたのために、この商品サービスは何をしてくれるのか。
どうしてこの商品でないとダメなのか。
なぜ「今」行動をしなければいけないのか。
必要に応じて詳しく書くようにしましょう。ただし、専門家しかわからないような難しい言葉ではなく、誰にでもわかるような言葉を使うようにします。
また、書いたことが事実だと証明する証拠があるのであれば、それも添えます。数字が使えるものであれば、「50万人から評価をいただいています」など具体的な数字を入れるようにするとわかりやすいですね。
そして、良い言葉を並べ立てるよりも、具体例を出す方が信用されやすいのでこちらも適宜使ってみてください。
その他、
- 優れたセールスレターをかくために不可欠な5つの要素
- セールスレターの準備をしているときに自分に問いかけるべき32の事柄
- 「セールスレターを書き始める前に知っておきべきこと」チェックリスト
- セールスレターを受け取る相手について学ぶ10の方法
- どんなセールスレターにも通じる本質的な書き方の手順
- 文章の構成7ステップ
- セールスレターを書き出す20の方法
- 顧客について学べる7つの方法
- 文章を書くときに気を付けること
- 安価で価値のある、常に念頭に置くべきオファーとは
- 読み手の同意を得る「説得の技術」とは
- 見込み客が行動する理由を与える3つのきっかけ
- 良いセールスレターを書く上で最も重要なこと
- 封筒で差をつけるための10のアドバイス
- 次のセンテンスへと読み続けてもらうテクニック
- わかっているのに誰もやらない「注文を増やす21の方法」
- 人間味を感じさせ、魅力的なレターを書くためのトーンとは
- 効果的な見出しのためのレイアウト
- 良いアイデアを思いつくためのヒント
- 問い合わせや顧客の声に応える3つの対応
- 顧客に友人を紹介してもらう簡単な方法
- 良いセールスライターになるためには
といったことを本書で学ぶことができます。
文章でモノやサービスを売っている人には興味深い内容ではないでしょうか?
この本を読んで、「売れるセールスコピーを書けるようになるためは、とりあえず毎日書いて経験を積むことが大切なんだなぁ、やっぱり」と改めて感じました。カメの歩みかもしれませんが一歩一歩成長していきたいと思います。
あなたがもしセールスコピーを書くようなお仕事をされているのであれば、ぜひ読んでいただきたい一冊ですよ。
「セールスレターの成功技術 」その他の口コミ
『セールスレターの成功技術』の感想
この本は、セールスレターの書き方に特化した本です。その中でも、特にレターの本文に焦点を当て、「手紙」という言い方で紹介しているところが印象的です。
しかし、実際読んでみると「手紙」のみではなく「手紙」が読まれるために必要な封筒について、また行動してもらうために必要な注文書についてなどにも触れられています。
「手紙」メインではありますが、セールスレター一式について必要なことがわかるようになっています。
私は、幾つかセールスレターの教科書的な本を読んできましたが、おそらく筆者のドレイトン・バード氏も、もちろん当然のごとく読んでおり、かつ自ら長い時間をかけて実践を重ねてきたのだと思われます。
この本を読むと、過去のセールスライターの調査をも含んでいるような感じを受ける内容になっています。
一つのテクニックにしても、『なぜ、それをする必要があるのか?』という部分を詳細に書いています。
それらは、過去の有名セールスライターの調査とも一致しており、さらに自らの経験を加えた内容になっています。
およそ、セールスレターを書くために必要な内容を収めている一冊だと思います。
セールスライティングを勉強しようとしている人はもちろん、もうすでにセールスレターを書いている人も、まとめのつもりで読むと、いろんな発見があると思います。
目からシャチホコ
月刊ビジネス選書でこの『セールスレターの成功技術』を読みました。今までの見方が何かをきっかけに変わるという意味で「目からウロコ」という言葉を使われますが、この本は目からシャチホコです。(?)
ウロコがいっぱい出るという意味で。
セールスレターは「書く」ものではなく「作る」ものだということがよくわかります。
「こんなこと考えながらセールスレターって書かれているんだな!」という驚きでいっぱいです。セールスレター技術の参考書としてずっと持っておきたい一冊。
「セールスレターの成功技術 」目次、著者
目次
introduction お金を生む手紙
PART1 セールスレターはお金を生む「武器」である
Chapter1 「売る」手紙 ~良いセールスレターを書くのはなぜ難しいか~
Chapter2 事実よりメリット ~なぜある手紙は失敗し、ある手紙は成功するのか~
PART2 市場を知り、お客を知る
Chapter3 独自の強み ~ライバルの中からあなたが選ばれる理由~
Chapter4 情報収集とブリーフ ~封筒の中のセールスマンは準備を怠らない~
Chapter5 顧客の視点 ~商品よりも顧客のことを理解する~
PART3 セールスのための仕掛け
Chapter6 公式は重要だ ~セールスレターはAIDAに基づいて書く~
Chapter7 オファーの力 ~インセンティブは何よりも雄弁に語る~
Chapter8 封筒とギミック ~驚きの仕掛けで注意を引く~
PART4 手紙を書く実践テクニック
Chapter9 書き始め ~アプローチは適切に~
Chapter10 適切な相手 ~すべての人にではなく、誰かに宛てて書く~
Chapter11 手紙の中身 ~内容に一貫性はあるか、細部に注意は行き届いているか~
Chapter12 契約を取るべし! ~最初に注文書を書いておけば注文が取りやすくなる~
Chapter13 良い文章を書く ~オーウェルの6つのルール~
PART5 セールスライターのトップへ
Chapter14 魅力的なトーン ~セールスレターの傑作を書くために~
Chapter15 手紙らしい外見 ~インテリアがいいレストランは料理もおいしい~
Chapter16 よくある質問 ~仕事に取りかかる前の障害を除く~
著者
●ドレイトン・バード (Drayton Bird)
セールスライター、クリエイティブ・ディレクターとして、また近年では 世界最大のダイレクトマーケティング・ネットワーク「オグルヴィ・アン ド・メイザー・ダイレクト」の副会長兼クリエイティブ・ディレクターとし て45年以上の経験を持つ。
大小にかかわらずダイレクトマーケティングその他のマーケティング活動 を扱う「ドレイトン・バード・アソシエイツ」を運営している。
世界的に名高い講演者であり、コラムニストでもある。またベストセラー となった『Commonsense Direct Marketing(訳注:新版が『実践ダイレク ト・マーケティング』としてダイレクト出版より刊行される予定)』と 『Marketing insights and Outrages(仮邦題:マーケティングへの洞察と憤 怒)』(コーガン・ページ社)の著者でもある。
コメント