「スコアをつければ組織は動く」を読んでみた!レビューと学んだことなどの情報まとめ@「良いところ」を数える!仕事、教育、どこでも応用可

スコアをつければ組織は動く レビュー 口コミ コミュニケーションに役立つ本

この本をオススメできる人
  • コーチやマネジャー、社長など、誰かを管理する仕事に就いている
  • 従業員やスタッフなど、誰かを「やる気」にさせ、生産性を上げたい
  • パフォーマンスアップさせたい
  • ゲームをするように楽しみながら成長したい

2017年4月の月刊ビジネス選書「スコアをつければ組織は動く」
全258ページ。

蛍光黄色の目立つ表紙。タイトルを見て、個人アフィリエイターの私にとっては「今月ハズレか。」と正直思ってしまいました。

ですが、この記事を書くために読んでみると・・・

面白いし、役立つ!!

「人は報酬をもらって働くが、それ以上の労力が必要とされるスポーツを、お金を払ってまでするのはなぜなのか。」

まえがきにこんな質問が投げかけられていました。

確かに、息が切れるぐらいしんどかったり、下手すると身体痛めたり筋肉痛にもなったりするぐらいの労力が時にはかかるけど、あえて積極的にやろうとしますよね。

何でなのか?

「体を動かすとスッキリする」というのもありますが、一番の根本は 「楽しいから」じゃないでしょうか?

じゃあ何で楽しいんでしょう?

この本によると
「やる気が湧き、目標がはっきりしており、進歩の度合いが明確に示されているから」

そして、
「ミスを数える『測定』ではなく、スポーツは得点を数える『スコアキーピング』だから」

なるほど!

この、スポーツでは当たり前の「スコアキーピング」の方法を、仕事でも取り入れることで楽しみながら成長できるといった趣旨の本でした。

「人を動かす」というタイトルなので、外注すら雇っていない個人アフィリエイターの私にとって必要のない本かなと思ったんですが、思っていた以上に学びになりました。個人のスコアもつけたいと感じましたし、子育てにも使えると思いましたね。
そして、何より良かったのは読みやすさ。

アメフトなどのルールはわかりませんが、時々スポーツのたとえがあったり、会社でスコアキーピングを採り入れた事例もたくさん入っているのでサクサクページを進めることができます。

私と同じようにデータを扱うのが苦手な人、数字が苦手な人も、シンプルなので取り組みやすいと思いました。おすすめです。

読みやすさ

とても読みやすいです。サクサク読めました。大切なことはピックアップされていて、大切な部分はもう一度記載されていたりするのでわかりやすいですね。

事例が多いので、参考にもなります。ページ数も少なめですしね。

役立ち度

会社だけでなく、「人を動かすこと」全般に役に立つと思います。

もちろん、スコアを付けることで自分のやる気アップにも役立ちそうです。

育児や教育でも使えるなと思い、とても役立ちました。

個人的なところでは、長男のトイレトレーニングで実践してみようと思っています。(上手くできたらシールを貼る、というのはこの方法に基づいているんですね!)

実行しやすさ

 「できたことを記録していく」というシンプルさは、仕事、趣味、家事、育児、教育・・・どんな場面でも実行しやすいと思います。

数字が苦手な私でも取り組めます。

さらに一歩進んで、

「記録したデータをグラフとして視覚化し、より一目で状態を把握できるもの」
「フィードバックを得られるもの」

にするためのコツなども載っているので、とても実用的だなと感じました。

「スコアをつければ組織は動く」で学んだこと

「スコアをつける」と「測定する」の違いは、「得点を数えるか」と「ミスを数えるか」の違いです。ポジティブを数えるか、ネガティブを数えるか・・・どちらの方がその人の意欲、モチベーションが上がるのかは明らかですよね。

「ミスをしないように動く」とどうしても安全でよく知った、いつもの無難な道を選んでしまいます。ですが反対に、「どうすればもっと成功するのか」という視点で見れば、「もっとこうした方が良いんじゃないか」という新しい道を見つけることができます。

スコアをつけて自分の進捗を見るためには時間がかかりますが、時間をかけた分以上の成果が見込めます。できたことやチームのために貢献したことを数値化(といっても難しく考えず、正の字でポイントをつける感じに)して客観的に見てみましょう。そして、上手くいかなかったところではなく、上手くいった中で「もう少しここを伸ばそう」という部分を見つけるようにしてフィードバックを得るようにします。

間違っても、「他の誰か」と比べないようにしましょう。あくまで、「過去の自分よりどれだけ成長したか」を見ることが大切です。月1、週1でもいいですが、毎日フィードバックを得るようにすると成長スピードは速くなります。

過去の自分と今の自分をスコアで比較することで刺激され、よりよい自分になるためにはどうすればいいのか考え、出てきたアイデアを積極的に取り入れて、さらにいい結果を出す。つまり、「PDCAサイクルを早く回す」ことで、成長しやすくなり、目標はより早く達成できるでしょう。達成したら、その達成レベルに応じてお祝いすることも大切ですよ。

他にも、

  • スコアを使った合理的・現実的な目標設定の方法
  • 実際にスコアキーピングで結果を出した職場の実例
  • スコアは、何をどのようにつければいいのか?
  • 成果に応じたお祝いの仕方とは?
  • 参加を促し、熱意や意欲を高められる優れたスコアキーピング法
  • 当事者意識を持っているかがわかる3つの質問
  • 難しいことを簡単にこなすプロは何を大切にしているか?
  • 適切なコーチングを受ける基盤となる折れ線グラフの作り方

などについてが書かれています。

良いところを数える「スコアキーピング」の手法を知りたい人や、コーチなどの立場にいる人、子どもの親・・・様々な人に影響を与えると思います。読みやすいので、気になったあなたはぜひチェックしてみてくださいね。

「スコアをつければ組織は動く」目次、著者

目次

INTRODUCTHION プレーするように働く
あなたが、ワクワクしながら成功を収めたいなら

PART1 スコアキーピングのパワー
スコアキーピングは、なぜ有益なのか、なぜ効果が上がるのか、なぜあなたにも役立つのか
CHAPTER1 記録する理由
自分が買っているのか負けているのかを知りたいときは、スコアボードを見ればよい
CHAPTER2 測定管理
スコアキーピングとは、単なる記録の測定ではない
CHAPTER3 世界共通語
信頼を生むキーワード「スコアキーピング」
CHAPTER4 フィードバック
スコアカードに基づいた評価が、活力、喜び、情熱をもたらす
CHAPTER5 目標設定
起業のゴール設定は、順番が間違っている

PART2 スコアキーピングの考え方
効果的なスコアカードとはどのようなものかを理解し、作成するための基盤を構築する
CHAPTER6 時間管理
意味のあるスコアキーピングは時間を要しない
CHAPTER7 行動を強化する
ポジティブ面に注目する
CHAPTER8 コーチング
共通の認識をもつ
CHAPTER9 祝う
よいシステムには言い訳ではなく祝賀が伴う
CHAPTER10 勝者を最大化する
スコアカードの作成、評価は、プレーヤーを基準に行う
CHAPTER11 当事者意識
プレイヤーの積極的態度が大きな差を生む
CHAPTER12 信頼性
あなたが信頼しているスコアカード、それが最高のスコアカードである
CHAPTER13 自己管理
人は触れることのできるものを信じる
CHAPTER14 改善の余地
常によりよい方法を探して導入する
CHAPTER15 シンプルさ
それは、うまく機能しているか
CHAPTER16 良い影響
コントロールしようとするより、影響を及ぼしインパクトを与える
CHAPTER17 マクロからミクロへ
全体が整っているということは、部分が機能しているということである
CHAPTER18 頻繁に行う
フィードバックの頻度を高めて大きなメリットを得る
CHAPTER19 勝負所
ゲームの進行中、プレーヤーは常にスコアを把握していなければならない

PART3 スコアカードを作る
スコアキーピングシステムをどのようにして構築するのか
CHAPTER20 データの視覚化
1枚の絵は1万の言葉に値する
CHAPTER21 グラフを描く
実績を知ることはもちろん、比較することも重要である
CHAPTER22 WOW!かHOW?か
質の高いコーチングが十分行われているか
CHAPTER23 弾ませる
スコアの上がり下がりを伝えるスコアボードを作る
CHAPTER24 役割を知る
コーチはプレーヤーをコーチする。偉大なコーチはコーチをコーチする。

CONCLUSION 憧れる力
強い思いが幸運を引き寄せる

著者


●チャールズ・A・クーンラット
THE GAME of WORK(1973年設立)の会長兼最高経営責任者。
目標設定、利益改善の分野で世界的に名を知られ、著述家、コンサルタント、後援者として活躍している。
著書の『仕事はゲームだ』は経営幹部の「必読書」とされている。
ベストセラー『こころのチキンスープ』シリーズにも寄稿している。

●リー・ベンソン
スポーツライター、著述家、コラムニストで、現在はソルトレイクシティの地元紙『デザレット・ニューズ』のコラム、メトロ・ページを担当している。
オリンピックに関する著作が4冊あり、自己啓発書の共著も多数ある。

コメント

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