「社長力を鍛えるリーダーシップの極意」を読んでみた!レビューと学んだことまとめ

社長力を鍛えるリーダーシップの極意 レビュー 口コミ ダイレクト出版(月刊ビジネス選書)
この本をオススメできる人
  • 本物のリーダーシップについて学びたい
  • 偽物のリーダーシップとは何か反面教師として学びたい
  • 本当のリーダーシップの素養を身につけ、活用したい

「社長力を鍛えるリーダーシップの極意」個人的な総合評価

2017年9月の月刊ビジネス選書新刊です。全287ページ。

元の英語本の初版は1997年という20年ほど前の本なのですが、あの「7つの習慣」で有名なスティーブン・R・コヴィーさんやジグ・ジグラーさんが推薦するリーダーシップの本です。

世界に蔓延する偽物のリーダーシップとはどんなものか。そのリーダーシップの元で働いている人たちはどんな様子なのか。逆に、本物のリーダーシップとはどういうもので、どうすればその素養を身につけられるのかといったことが書かれていました。

本物のリーダーシップへと向かうステップは6つ。それぞれの原因と対策、結果が章ごとに区切られて詳しく説明があります。

ただ・・・一通りざっと読んでみて、個人的に心に引っかかった部分が少なかったですね^^;

家庭での子どもの教育に関する部分と、あとは自分の行動を振り返る大切さなどが書かれた部分ぐらいでしょうか。社長ではなく何かのリーダーでもないので、直にピンとくるのが少なかったという感じですね。

まぁ、家庭なりアフィリエイト作業なりすべて自分ごとに置き換えて考えてみるというのはとても重要ではあるんですが、そうするにしてもちょっと拾いにくく、読みにくかったなぁというのが正直な感想です。

読みやすさ

各章の最初にざっくりまとめたものがあったり、例がたくさん出てきますが、読みにくさを感じました。

パッと見て文字が多く、若干論文っぽい文体だったり、隠喩表現が多いのも原因かもしれません。しかも、その隠喩表現もアメリカのことを知っていればわかりやすいのかもしれませんが、日本だといまいちピンとこないものも多かったりします。また、図表は最初に出てきますが、それ以外はないです。

あと、偽物のリーダーが多いこの世の中について書かれている部分も多いので、そういった箇所は皮肉めいた、悪態をついた表現が多いなと感じました。(「怠け者のぶたがのさばる社会になっている」など)

役立ち度

リーダーシップを実際に発揮するような役回りや仕事をしているのであればもっと学べるところが多いと思うんですが、個人アフィリエイターには「これはそのまますぐに使える!」という部分が少なかったです。

ただ、「最高ランクで評価する」「俯瞰的な広い視野を手に入れる」「親には、子どもの知性や好奇心を伸ばす責任がある」「自分は子どもにどんな影響を与えているか?そして間違った影響を与えているとしたら、そのマイナスをどう取り戻せばいいのかを自問してみる」など、時々ハッとさせられる部分があったので、ぼちぼちといったところ。

実行しやすさ

具体的にどうすればいいのかという部分は書かれているっちゃ書かれているんですが、隠喩表現で示されていたり、たとえ話で書かれていたりして読み解く手間がかかりますね。

読み解いて、飲み込める大きさになるまでかみ砕いて、そして実行するには、「本気でこの本から学んで生かすぞ」という強い気持ちが予め必要だと思います。

「社長力を鍛えるリーダーシップの極意」で学んだこと

社長力を鍛えるリーダーシップの極意 レビュー 口コミ

●まずは「本物のリーダーになる!」と決意し、模倣する人を選ぶことが大切
本物のリーダーシップの最初一歩。その多くは、失敗して痛い思いをしたり、何かの強制力が働いてしまうことで「このままだとマズイ」ということに気づくことから始まります。

「このままは嫌だ。じゃあ、どんな自分になりたい?」と自分を見つめなおして考えてみましょう。

効率よく成長できる方法として、「模倣する」という方法があります。ただし、当たり前のことではありますが模倣するモデルやメンターを選ぶ際は偽物を選ばないように注意しましょう。ダメな手本を真似しても、同じようにダメなるだけですからね。

●学生や社員教育では、経済や社会の本質を学び、倫理観を得られるような教育を目指そう
教育で学ぶべきは「人間性」や「美徳」。感謝の気持ちも学べるような教育環境を整えることが大切です。

子どもの教育としても、成長をし続けることや学習を続けることの価値を自らが手本となって示してあげる必要があります。

P163
親には、子どもの知性や好奇心を伸ばす責任がある

P164
「自分は子どもにどんな影響を与えているか?そして、間違った影響を与えているとしたら、そのマイナスをどう取り戻せばいいのか?」を自問してみる

これが一番グサッと刺さりました。行動で示さなくちゃいけませんね。

●全てを手に入れる公式:ビジョン+信念+努力=成果

P232
「現状とリソースを踏まえ、どんな姿勢で仕事に取り組むべきか?戦略を踏まえ、どんな短期プラン、長期プランを立てるべきか?戦略とプランを踏まえ、どんなプロセスを採用すれば結果が出せるか?日々の、あるいは毎週の仕事ぶりを振り返って、どうすればプロセスを改善し、仕事の質を高められるか?」を自問することを忘れないようにする

P233
「今週は何が学べたか?どんなふうに仕事をしていれば、今週の仕事をもっと実りあるものにできたか?人間関係や仕事について、何を続け、やめ、新しく始めるべきか?」を毎週書き出し、1年で52の学習を繰り返すと結果が出るようになる

なるほど、と思いました。確かにこの自問や学習を繰り返せば成長スピードは何倍も早くなりそうですよね。忘れないように目に入るところに書いておくことで何度もこの文章に触れて、自分を振り返る時間を取ることにします。

その他、

  • 自由になって成功するための6つの方法
  • 本物かどうかを確かめる5つのテスト
  • 偽物のリーダーと本物のリーダーの10個の特徴
  • 優れた発信者になるための心得
  • 「人生で大切なものは何か」を見定める客観的な視点を手に入れる方法
  • 本物のリーダーが部下を引っ張るために用いる5つのテクニック
  • 心と体を鍛えてバランスを手に入れる5つの方法
  • 社内に眠る才能を効果的に活用する方法
  • リーダーを務める上での成長と成熟5段階
  • 環境を改善し、偽の文化を正す7つの方法

などが記されています。少し硬めの文章なので分かりにくいところもあるかもしれませんが、本物のリーダーシップについて学びたいあなたは一読の価値があると思いますよ。

「社長力を鍛えるリーダーシップの極意」目次、著者

目次

はじめに 本物のリーダーはどこにいるのか?

序章 私たちは、偽物があふれる世界に生きている

Step1 解放(エマンシペーション) ~ついに、ついに自由だ~
第1章 プランテーション型の管理 ~偽のリーダーにとって都合のいい奴隷制~
第2章 ショック療法 ~『クリスマス・キャロル』のスクルージが体験したこと~
第3章 本物の自由、本当の自分 ~体は自由でも心は捕らわれの身~

Step2 参考(エミュレーション) ~「優れた手本」を見つけるー野獣ではない、輝く「美女」に変わっていくために~
第4章 不完全なモデル ~マドンナは手本になるか~
第5章 優れた手本 ~付き合う人間を選ぶ~
第6章 人格と能力 ~リーダーは暗い闇の中から出て、朝の光を目指せ~

Step3 啓発(エンライトメント) ~目の輝きを取り戻す~
第7章 劣悪な教育と倫理観の欠如 ~美徳や能力を伸ばさず、ぺてんがはびこっている~
第8章 道徳教育と絶対の価値観 ~リーダーは種から育てる~
第9章 本物の知恵 ~リソースを得て人生の書き手になる~

Step4 冒険(エンタープライズ)~勇気をもって始める~
第10章 スタートの失敗 ~冒険を成功させたいなら最初が肝心~
第11章 効果的な仕事 ~無駄を減らし、本当の仕事をやる~
第12章 本当の豊かさ ~手に入れるまでの道のりは、矛盾に満ちている~

Step5 感化(エンパワーメント) ~力の本当の使い道~
第13章 偽のフォロワーシップ ~力を譲り渡してはいけない~
第14章 人生のバランス ~優れたチームで自らを鍛える~
第15章 三冠の獲得 ~品質、人間関係、業績を総取りする~

Step6 環境(エンバイロンメント) ~すべてが美しい世界を目指して環境を改善する~
第16章 階級社会と官僚主義 ~政治力が支配する混とんとした環境~
第17章 本物の文化 ~一貫性のあるシステムを築く~
第18章 新たな環境づくり ~美しく、安全で、安心な場所を構築する~

おわりに 真のリーダーは子どもの夢の中にしかいないのか?

著者

●ケン・シェルトン
ケン・シェルトンは『Executive Excellence』と『Personal Excellence』誌の発⾏者である 『Executive Excellence Publishing』の創設者兼編集⻑。

『本物のリーダーシップ』(1997年)、『Real Success』(1999年)の著者であり、 Stephen R. Coveyの7⼈の⾮常に有効な⼈々の習慣(1988年)と Principle-Centered Leadership(1991年)の執筆者を務めた。

過去15年間に、 Sheltonは1,000を超える記事を出版し、ベストセラーの書籍を共同執筆し、 ビジネス倫理、チーム管理、リーダーシップに関する36冊の本を編集。 彼は多くの最⾼経営責任者、著者、出版社のビジネスおよびマーケティング コンサルタントとして勤務しており、⽶国、ヨーロッパ、アジアのビジネスおよび リーダーシップカンファレンスで講演者として活躍している。

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