- 信頼してもらえる人物になる方法を知り、身につけたい
- 人の心を動かすための素養をつけたい
- 説得力を上げたい
「ソウルフルネス」内容、感想
ダイレクト出版月刊ビジネス選書として2020年6月に出版された287ページの本です。
帯には「現代版の人を動かす(D.カーネギー著)だ!」と書かれていてかなりインパクトがありますよね。
本書の内容をざっくり簡単にお伝えすると、「ビジネスであれコミュニケーションであれ、相手を説得するためには人格が大事だよ」という、いたってシンプルなことが書かれています。
「人格」といってもざっくりしすぎですね。(笑)
もう少し具体的にお伝えすると以下の4つの要素です。
2、自分から与えること(寛容さ)
3、親身になること(共感力)
4、心がこもっていること(ソウルフルネス)
さらにそれぞれ4つを深堀したポイントが「11の習慣」として紹介されています。
もう少し全体的な内容について知りたい場合は、目次もチェックしていただくと大まかに何について書かれているかわかります。
本書は人から信頼される人物になるために必要なことがまとめられているのですが、それぞれの知識に関しては抽象的な部分しか拾えないように感じました。
なので、より知識を深めたいときはそれぞれの分野に関して専門的な書籍を読んだ方が良いでしょう。
たとえば、ストーリーテリングなら以下の本で強化。
「ありのままの自分って?強みや得意がわからない…」というあなたは以下の本もおすすめです。
現代のビジネスにおいては、「長期的なお付き合い」が重要になっています。
「購入して終わり」ではなく、「購入してからが始まり」なんです。
そのためにはやはり周囲を元気づけ、ずっとお付き合いしたいと思ってもらえる人柄がビジネスでもより重視されるでしょう。
本書は、そんな信頼関係をお客さんと築くための入門書として学べる一冊だと感じました。
「ソウルフルネス」で学んだこと、生かしたいことまとめ
今回は、重要な要素である4つの要素のうち、「自分らしくあること(独自性)」と、本書のタイトルにもある「心がこもっていること(ソウルフルネス)」について個人的に活かしたい部分をピックアップしてご紹介します。
自分らしくあること(独自性)
●たとえ周囲の人たちと違うなと感じても、隠すことなくありのままの自分を出す
→自分の異質さを隠さない人は、周りから信頼され、尊敬され、歓迎される
→自分の価値観にそって大胆になることが大切
●ストーリーテリングのスキルを磨き、ストーリーに没入してもらうことで価値観を相手に伝える
→ストーリーは感情レベルで物事を理解させる力がある
→優れたストーリーやスピーチを学ぶことで正しい構造を知り、自分のストーリーテリングに取り入れる
●「目先の契約を取る」のではなく、幅広く長期的な人間関係を構築することで信頼を得る
→自分が買わないものは売り込まない
→「NO」ということを恐れない
→相手との連絡を途絶えさせないようにする
→必要とあらば自腹を切る
心がこもっていること(ソウルフルネス)
●必要なのは「スキルハンティング」
→スキルの習熟と向上を目指すアプローチ
→自分で決めたタスクやプロジェクトに対する真剣さ、堅実さとスキルをベースとする取り組みを重点的に行う
●タスクベースではなく、スキルベースのマインドセットを持つことで信頼&影響力を得られる
→タスクベースは結果重視
→スキルベースのマインドセットは完成度、プロセスどちらも重視する
→結果が出るまでのプロセスをうまくこなすために必要な知識やスキル、経験を得られる
→得た知識やスキル、経験は他のプロジェクトにも生かせる
→スキルベースのマインドセットでいると、一定の性格となって表れ、必然的に信頼&影響力を得ることができる
●周囲を行動させる「インスピレーションの源」になる方法
→言葉より行動で示す
→周囲の人たちのために、自分の強みや得意を活用する方法を考え、実践する
→1~2つ、自分が本当にやりがいを感じる問題について取り組む
→自分にインスピレーションを与えてくれる人に直接アクセスして、どうやって今のレベルに到達したのかなど質問してみる
以上です。
今回お伝えしたのは本書の一部分です。
2、自分から与えること(寛容さ)
3、親身になること(共感力)
4、心がこもっていること(ソウルフルネス)
やはり今の時代、ビジネスにおいて「信頼」は重要なので、あらためて上記4つの大切さを感じたとともに、自分が今できるところから取り入れ、習慣にしこうという気持ちになれました。
もしあなたにとって必要な学びだと感じたら、ぜひ「ソウルフルネス」を手に取って読んでみてくださいね^^
「ソウルフルネス」目次、著者
目次
The Starting Point 誰を信頼すればいいのかわからない
PRINCIPLE1 自分らしくあること(独自性)
CHAPTER1 ありのままの自分を出す
CHAPTER2 ストーリーテリングの力
CHAPTER3 契約を取る手段にしない
PRINCIPLE2 自分から与えること(寛容さ)
CHAPTER4 「与える」ことの重要性
CHAPTER5 前向きさのパワー
CHAPTER6 敬意の心
PRINCIPLE3 親身になること(共感力)
CHAPTER7 共感力をつける
CHAPTER8 他者を巻き込む
CHAPTER9 共通性を重視する
PRINCIPLE4 心が籠っていること(ソウルフルネス)
CHAPTER10 スキルハンティングの取り組み
CHAPTER11 インスピレーションを与える
The Last Word 説得の重要性は増している
著者
●ジェイソン・ハリス(Jason Harris)
受賞歴のあるクリエイティブ・エイジェンシー、メカニズム社(Mekanism)の最高経営責任者(CEO)であり、社会貢献のための非営利団体クリエイティブ・アライアンスの共同創設者。
さまざまなブランドと密接に連携し、ソウル(魂)と科学をミックスした視聴者参加型の啓発的キャンペーンの企画に従事している。
代表的ブランドに、ペロトン(peloton)、ベン&ジェリーズ(Ben&Jerry’s)、ミラークアーズ(Miller Coors)、エイチビーオー(HBO)、国際連合がある。
ハリス自身も「世界で最も影響力のある100人」、アメリカ広告業協会が選ぶ「広告業界を偉大にした100人」にランクインしている。
彼の考案した手法は、ハーバード・ビジネス・スクールの教材にもなっている。
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